![]() (C) 川崎フロンターレ |
J1川崎フロンターレの指導者らが11月16日から20日の日程で、ベトナム東南部ビンズオン省を訪問し、地元ベカメックス・ビンズオンのアカデミーに所属するU-14の選手らを対象にサッカークリニックを実施した。これは、国際交流基金とJリーグ、JFAの連携協定のもとで、ASEAN10か国のサッカー少年に対して、日本のプロ指導者がコーチングを行い、ASEANサッカーのレベル底上げに貢献していくもの。また、この活動はSport for Tomorrowの一環でもある。
ベカメックス・ビンズオンは、Vリーグ優勝4回・ベトナムカップ優勝2回を数える強豪で、今年はACLにも出場している。これまでは、大型投資で他クラブからスター選手を補強することで結果を残してきたが、3連覇を目指した今季のリーグ戦でまさかの9位に沈んだことで方針を転換。今後は若手育成に注力していく方針を示している。
川崎とビンズオンは、両クラブのスポンサーであるビンズオン投資・工業開発総公社(ベカメックスIDC)と東京急行電鉄株式会社(東急電鉄)が、ビンズオン省で不動産案件を共同開発している関係で、2013年にトップチーム同士が親善試合を開催。その後も定期的にアカデミーや指導者間の交流を続けている。
今回のサッカークリニックでは、川崎の指導陣らが5日間にわたり、ビンズオンのアカデミー生を直接指導。当初は、目的意識をしっかりと植え付けていく細かい指導法に戸惑っていた選手たちだったが、慣れてくると教わったことをみるみる吸収していき、その飲み込みの早さには指導陣も驚きの表情を見せた。練習後には、練習中やミニゲーム中に意識したことを言葉にすることでアウトプット。最後は、アカデミーの選手たちの「ありがとうございました!」という日本語のあいさつで締めくくられた。
なお、川崎フロンターレは12月中にも川崎のアカデミー生を連れてベトナム遠征を行い、現地の強豪アカデミーなどと親善試合を行う予定だ。