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AFC女子アジアカップ2018ヨルダン(兼FIFA女子ワールドカップ2019最終予選)は4月17日に準決勝が行われ、タイ女子代表(A組2位)とオーストラリア女子代表(B組1位)が対戦した。試合は、タイが終盤まで2-1とリードしていたが、後半アディショナルタイムに同点とされ、結局、延長・PK戦の末にタイが敗れた。
今大会の優勝候補オーストラリアは、グループリーグで東南アジア女王のベトナムを8-0で下しており、タイも劣勢が予想された。しかし、4年前にワールドカップ初出場を経験した躍進著しいタイは、既にアジアのトップレベルに迫っていることが、この試合で証明された。
試合は、タイが立ち上がりから積極的に仕掛けたが、17分にオウンゴールで失点。しかし、これにもめげず、僅か3分後には速攻から同点に追いつき、1-1で前半を折り返す。タイは前半、守備陣が素晴らしい集中力を見せ、フィジカルを活かしたオーストラリアの攻撃をしのぎ、カウンターで何度も決定機を作った。
後半に入ると、勝ち越しを狙うオーストラリアがさらに攻勢を強めるが、なかなかタイの堅いブロックを崩せない。逆に63分、相手守備陣のミスを突いて、タイが2点目を決めて逆転に成功。初の決勝進出が目前に迫ったタイだったが、終盤に一人退場者を出して数的不利になると、93分にCKからケネディに頭で決められ、土壇場で同点とされ、試合はこのまま延長に突入。
一人少ないタイは、延長も死力を尽くしてオーストラリアの猛攻をしのぎ切り、2-2のまま終了。勝敗の行方はPK戦に委ねられることになる。オーストラリアは最初のキッカーが失敗。これで有利になったタイだが、2人目以降のキッカーが3人連続で失敗して、結局、3-1でこのPK戦を落とし、惜しくも準決勝敗退となった。
なお、同日行われた準決勝のもう一試合では、日本女子代表(なでしこジャパン)が中国女子代表に3-1で快勝。この結果、21日の決勝は、日本vsオーストラリアのカードとなった。敗れたタイと中国は、20日の3位決定戦に進むことになった。